熊本市の石油輸入販売会社「ジャパンエージェンシー」の巨額違法集金事件で広島地検は12日、広島、熊本両県警の合同捜査本部が詐欺の疑いで再逮捕した社長の永野衛(ながの・まもる)容疑者(64)について、嫌疑不十分で詐欺罪の適用を見送り、出資法違反(預かり金の禁止)の罪で13日に起訴する方針を固めた。捜査関係者によると、永野容疑者らの海外口座に送られた30億円以上の金がインドネシアでの石油採掘事業以外に使われたとの裏付けが取れず、事業自体も虚偽だったとの立証が困難なため。永野容疑者は「金を集めたが、だましてはいない」と一貫して容疑を否認していた。また詐欺などの容疑で逮捕、送検されたジ社の役員や勧誘員ら男女6人については、事業への投資額以上の配当を得ていないなどとして、起訴猶予処分にする方針。合同捜査本部は月内にも出資法違反容疑で永野容疑者を追送検し、捜査を終結。