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2018年2月 6日 (火)

貿易取引実務の概要(制度の沿革と発展:電子商取引EDI)

Ⅰ.貿易取引実務の概要(制度の沿革と発展:電子商取引EDI)

*貿易の利益:「サービス貿易・経済ソフト化と付加価値貿易」に向けて

                       
 

時期

 
 

貿易と産業政策

 
 

国家・企業目標;

 

(貿易の利益)

 
 

Ⅰ(戦後~1980年代)

 

国際分業の時代

 

(価格革命)

 
 

・資源配分アンバランスの調整   

 

・輸出奨励策と輸入保護貿易、輸入障壁、補助金、関税引下げ

 
 

・GATTルールでの輸出競争力と外貨獲得、国際運送業と保険金融業の介在と

 

インコタームズ

 

・合衆国ドル与信とレバレッジ

 

 (L/C+荷為替手形制度)

 
 

Ⅱ (8090年代)

 

規模と多様性の時代

 

 (物流革命)

 
 

・規模と多様性の経済性

 

・市場分割と連携、NAFTA、EU

 

協定関税など国際間租税条約

 
 

・WTOルールのサービス付加価値生産

 

・貿易協定FTAによる国際市場分割 

 

コンテナB/L→SWB)

 
 

Ⅲ (90年代~)

 

グローバル企業内取引の時代

 

  (市場革命)

 
 

・グローバル企業の市場分割

 

・最適立地

 

・キャッシュフロー金融証券取引化

 
 

・資本移転の自由化 越境EC

 

・無国籍産業の市場支配

 

(直送B/L・オープンアカウント)

 

 貿易取引形態(Mode of Foreign Trade)の発展により、貿易取引実務の仕法のあり方、関心も大きく変容している。

 

        (貿易実務のポイント;   ①→②→③順で制度発展)

 (L/C+荷為替手形制度);     合衆国ドルの与信によるレバレッジ

 (コンテナB/L→SWB);      コンテナ物流と流通証券化

 (直送B/L・オープンアカウント);  越境ECと電子商取引

     

*貿易取引実務の特徴: アングロサクソンの3つの利器 

①事務の生産性効率=高い 8%。 標準決済方式として国際間で制度化: 英語、ドル、UCC+条約・慣習法

(JASTPRO/国連CEFACT(貿易円滑化と電子ビジネスのための国連センター)) 

 ビジネス3要素: 契約、輸送、決済 をドキュメント(船積書類+為替手形)で一括完結処理

 物資売買、流通を証券化により、信用創造(レバレッジ)し、先物取引でリスクヘッジできる。

 合衆国主導で州際取引から制度化され、ドルを国際通貨として与信利用できる。

 

 

 

 

 

 

 

*信用状付荷為替手形:貿易取引実務の基礎

   テキスト:「貿易取引実務」講座

  ・貿易実務の仕組みと流れ

  ・貿易実務(各論 )A 売買契約

               B輸出通関と船積み

              C 貨物海上保険

              D 決済

              E 輸入通関と輸入金融

              (付録)貿易ドキュメント書式集

要点ポイント

 
 

・貿易取引実務のフローチャート(扉ページ裏 概観図):貿易取引ベース

 

 *3つの取引段階  A 交渉と成約プロセス→B 引渡しプロセス →C 決済プロセス

 

       (すべて書式ドキュメントでコントロール: 電子化ドキュメント)

 

 

 

     A 交渉と成約プロセス :Contract契約書

 

契約条件 ・当事者責任と義務 →Principal本人   or Agent代理

 

・輸送と保険リスク  →Incoterms インコタームズ、

 

・商品サービス内容 →Claimクレーム条件など

 

 

 

     B 引渡しプロセス    :Bill of lading 船荷証券またはWaybill運送状

 

船荷証券(海上輸送)、AWB: Air Waybill航空貨物運送状

 

 * コンテナ複合一貫輸送→SWB:Sea Waybill海上運送状

 

 

 

     C 決済プロセス     :Letter of Credit信用状、Documentary Draft荷為替手形

 

信用状と荷為替手形 (荷=船積書類S/D: I/V、 B/L、 I/P ) 

 

*S/D:  I/V ( Invoice ) インボイス(仕入書)、

 

B/L ( Bill   of Lading ) 船荷証券   or 運送状、

 

I/P ( Insurance Policy) 保険証券 or 保険証明書

 

+P/L(   Packing List) 包装明細書

 

(重要)貿易取引実務はドキュメント・コントロールが理解の基礎:

 

(A 契約書、 B 船荷証券・運送状、 C 信用状、荷為替手形)

 

        尚、貿易取引の多様化によって以下の課題がある。

 

・信用状の有無の違い        →荷為替手形: L/C買取式・L/C無し取立て式

 

・貨物取引とコンテナ取引の違い  →船荷証券:船積式B/L(在来貨物)・受取式B/L(コンテナ)

 

 ・船荷証券と運送状の違い     →従来の船荷証券、海上運送状SWB、航空運送状AWB

 

 

   1.基本型 信用状付荷為替手形決済

                             

   2.信用状を使わない貿易取引(D/A引受渡し荷為替手形、D/P支払渡し荷為替手形)

 

3.為替銀行を使わない決済方式(直送B/Lと送金決済)

 

Ⅱ グローバル・近未来の貿易取引実務:付加価値貿易に向けて

 

                       
 

 貿易取引実務の主軸制度

 
 

特徴

 
 

制度と実務ポイント

 
 

 /C+荷為替手形制度

 

復興期を支えたドル与信制度

 
 

合衆国ドルの与信によるレバレッジ

 
 

・コルレス銀行(L/C銀行)のドル与信 

 

(信用状統一条約UCP)

 

・インコタームズ:国際貨物引渡しのルール化(ICCルールズ)

 

・ユーザンス手形(後払い)+本邦ローン

 

・買取銀行のディスカウント&シッパーズユーザンス

 

・船積式船荷証券(ヘーグルール統一条約)

 

・英国ロイズ保険(貨物海上保険の原型)

 

・通関ルールの標準化(WCO世界税関機構)

 
 

 コンテナB/L→SWB

 

NVOCCによるコンテナ国際複合一貫輸送

 
 

コンテナ物流と流通証券化

 
 

・D/P(支払渡し手形)、D/A(引受渡し手形)

 

・コンテナ物流革命と受取式船荷証券 コンテナターミナル(CY、CFS)での荷捌きと通関AEO

 

・リードタイムの短縮化と迅速決済の要請

 
 

 直送B/L・オープンアカウント

 

為替・資本自由化と証券取引化

 
 

越境EC:電子商取引

 
 

・COD:Cash   On Delivery現金受取払い

 

・国際金融市場でのクレジット・資金調達拡大

 

・資本移動自由化とキャッシュフロー

 

・電子マネーEM決済の普及と金融サービス

 

・ユーロ、人民元RMB金融市場の確立

 

*港湾、空港、陸運インフラ改善と日本のコンテナ物流規模

*ドルの信用拡大と利便性の極大化→取引リスクの拡大

* JASTPRO、NCITD(米国貿易手続き簡易化委員会)

貿易書類:煩雑な手続き:一件当り、官公庁関係119種、商業書類65種。

作成コピー134240枚。米国で46種、コピー229枚。           

*L/C取引開始50年代から2000年代の50年で世界貿易は輸出で84倍、輸入83倍。日本は輸出554倍、輸入336倍(扱い金額ベース)

*資本の自由化; 信用状からオープンアカウントへ
①L/C取引ルーティンの低下、高まるオープンアカウント取引
②SWIFT送金件数では、OA取引の急激な成長

 

*電子商取引スキームへの段階ステップ:
信用状取引は、ダイレクトには電子化は不能、よってL/Cに代わる与信制度BPOがICCに承認されている。 アジア圏では小口貿易に多いOAに加えて、L/C取引に代わるBPOが、企業内貿易について、発展を遂げる可能性。   L/C⇒BPO⇒OA

 

 

 

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