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2010年11月20日 (土)

資源開発企業シリーズ②:資源掘削 シードリル社(Seadrill Offshore AS)とウッドサイド社(Woodside Energy Ltd.)の概要 :日本の探査技術

資源開発企業シリーズ②:資源掘削 シードリル社Seadrill Offshore AS)とウッドサイド社(Woodside Energy Ltd.)の概要 :日本の探査技術

①シードリル社 ウェブサイト www.seadrill.com

石油採掘と掘削リグ専門企業 (本社はバミューダとノルウィー、シンガポール、ヒューストン他に事業所)

売上げ3254億円(2009)利益1372億円(同)従業員7500名Alf Thorkildsen CEO

NYSEでは以上の会社情報であるが、日本の資源開発船「ちきゅう」プロジャクト参加時には以下の説明がなされている。複数本拠地を持つため財務情報も処々の面を持つ。

経歴  船舶運用会社“Smedvig”としてノルウェー Stavanger に設立

1972 掘削コントラクター部門設立
1973
最初の海洋掘削リグ”West Venture” 建造
2004
「ちきゅう」プロジェクトに掘削コントラクターとして参画
2006
”Seadrill”社と合併し、”Seadrill Offshore AS”に社名変更 

概要  事業拠点:ノルウェー Stavanger 市(本社所在地:バミューダ)

従業員数: 4,500
売上: 42億クローネ(800 億円)2005
保有リグ:

ジャッキアップ型 6  セミサブ型 2 ドリルシップ型 1   テンダー型 12 合計 21  

主な稼動地域:

北海(ノルウェー、英国領) アフリカ 東南アジア 

SDRL:オフショアでの石油掘削を専門

    半潜水式(Semi-submersible)7基

    ジャックアップ(Jack ups)3基

    掘削船  3隻

    Tender rigs、Semi Tenders 1基

2008年10月現在、シードリルが展開しているリグ。

Name

タイプ

顧客

建造年

造船所

West Titania

Jack-up

ナイジェリア

Afren

1981

Götaverken

West Larissa

Jack-up

ベトナム

Premier

1984

KFELS

West Janus

Jack-up

マレーシア

ロイヤル・ダッチ・シェル

1985

Rauma-Repola

West Epsilon

Jack-up

ノルウェー

スタトイル

1993

KFELS

West Alpha

半潜水式

ノルウェー

スタトイル

1986

NKK

West Venture

半潜水式

ノルウェー

スタトイル

2000

日立造船

West Navigator

掘削船

ノルウェー

ロイヤル・ダッチ・シェル

2000

サムスン重工業

Crystal Ocean

FPSO

オーストラリア

Anzon Australia

1994

Langstein Slip

Crystal Sea

FPSO

インド

Discovery Enterprise

1999

Kvaerner Govan

West Pelaut

Semi Tender

ブルネイ

ロイヤル・ダッチ・シェル

1994

FELS

West Menang

Semi Tender

コンゴ共和国

トタル

1999

Keppel Corporation

West Alliance

Semi Tender

マレーシア

ロイヤル・ダッチ・シェル

2001

Keppel Corporation

West Setia

Semi Tender

アンゴラ

シェブロン

2004

Keppel Corporation

T3

Tender Rig

タイ

ETT

1980

Robin

T4

Tender Rig

タイ

シェブロン

1981

Robin

T8

Tender Rig

コンゴ共和国

トタル

1982

Marathon LeTourneau

T6

Tender Rig

マレーシア

Carigali

1982

Robin

T7

Tender Rig

タイ

シェブロン

1983

Robin

Teknik Berkat

Tender Rig

マレーシア

Carigali

1990

Robin

T9

Tender Rig

マレーシア

エクソン・モービル

2004

MSE

(WIKI)

②ウッドサイド(Woodside Energy Ltd.)社概要

設立  1953

国籍  オーストラリア(本社 パース)

概要 ・ 豪州で最大の石油・天然ガス探査・生産会社

出資者:シェル 34.27%など
資本金:260億豪ドル(2兆3千億円)
職員数:3000人以上
海外事務所:英国、日本(内幸町)、韓国、米国、中国、ケニア等
豪州最大の天然ガス生産(6千万バーレル/年(石油換算))
天然ガスや油田の探査・生産会社としては世界有数の技術力を保有
主な取引先:東京ガス、大阪ガス、中部電力、東京電力など日本企業が多数
豪州北西大陸棚におけう天然ガス田開発においては、三菱商事及び三井物産のコンソーシアム等と共同出資プロジェクトを実施 

③平成18724日独立行政法人海洋研究開発機構 地球深部探査船「ちきゅう」の試験運用計画について 「下北半島東方沖掘削試験」では、以下、情報公開している。「探査船「ちきゅう」は、下北半島東方沖(水深約1,200m)において掘削予定深度(海底下)約2,200mを目指し、本船として初のライザー掘削を実施するため青森県八戸港を8月7日に出港し、掘削海域において、残されていた以下の5項目のシステム総合試験および「ちきゅう」システムの操作習熟訓練を実施する予定です。大深度科学掘削技術の蓄積と我が国への技術移転を目的として、オーストラリアの資源開発会社(ウッドサイド社)からノルウェーの掘削事業者(シードリル社)を経由して、当機構が受託する掘削作業において実施することと致しました。」とある。ついで韓国中央日報では以下の記事が掲載されている。

②造船大国コリア、先端技術が続々と--中央日報--

-----------
「国内の造船メーカーが先端海洋プラント設備と新しい船舶建造方式を続々と開発している。三星(サムスン)重工業は15日、独自技術により世界最大の半潜水式石油試錐設備を作り発注元であるノルウェーのシードリル社に引き渡したと明らかにした。
「ウェストエミネンス」と命名された試錐船は重さ3万トン、高さ112メートルに2700坪の作業スペースを持つ超大型船で、2年6カ月かかって製造された。海底1万2000メートルまで試錐作業が可能で、台風や高波でも位置制御が可能なシステムを備えている。氷点下20度の酷寒でも作業ができ、作業効率も既存の設備に比べ30%程度向上した。「ウェストエミネンス」は今後、ブラジルの海岸で原油試錐作業を行う。価格は5億1000万ドル。

④また現在世界最大の掘削建造企業である、シンガポール政府のケッペル社が、海外での海底油田開発に同シードリル社と提携し、事業展開している。

【シンガポール時事】シンガポールの政府系複合企業ケッペル・コープの造船・海底油田掘削装置(リグ)建造部門であるケッペル・オフショア・アンド・マリーン(ケッペルO&M)は21日、大型タンカー(VLCC)1隻を浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)への改造作業と、半潜水式リグ1基の修繕作業を受注したと発表した。いずれも南米ブラジル沖の海底油田開発で使用されるもので、受注額は計1億7000万シンガポールドル(Sドル、約108億円)。(2010/07/21-23:35)

*日本の鳴り物入りで登場した探査観測船「ちきゅう」。その技術の主な提供主であるシードリル社の掘削技術の中枢に韓国の三星重工業が技術提供していたという事実には、注目する必要がある。

またアジア小国のシンガポールケッペル社の海外活動など、日本の技術神話の揺らぐ側面も考えてみたい。

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